1歳児・すみれぐみの子どもたちは水や泥などの感触あそびが大好き、初めての寒天あそびをしました。カラフルな色の寒天に“これはなんだろう”と頭を抱えているのはAくんです。「みどり」と寒天を指さして好きな色を選びます。最初はスプーンで寒天に触れていましたが、大人が手の平にのせて見せると、恐る恐る指で寒天に触れました。お友だちが手で触ったり、握りつぶしたりしているのを見ているうちに“やってみよう”と決心したのです。指先でそっと感触を確かめて、ちょっと力を入れるとつぶれるということがわかり、どんどん熱中していました。一方、目の前の寒天に瞬時に手がのびたのはBくんです。“これたのしい”という表情でキラキラする4色の色にも注目していました。手の平でぎゅっとにぎると、つぶれる寒天の感触に魅了されて、真剣な眼差しをおとなに送っています。つぶした寒天がこまかくなるまでたのしむと、今度は寒天をお皿の外に出して、次のあそびへと展開していました。
同じものに触れていても、それぞれ子どもの気づいているおもしろさは違います。一人ひとりがこのような経験を通して“おもしろい”と感じたことをおとなも一緒におもしろがることを大切にしています。