つくしぐみの子どもたちは保育園の空間や保育者に慣れてきて、興味がある遊具や行きたいところにどんどん向かっていきます。“ここにも入ってみよう”と自分からベッドの下やトンネルをくぐってみるなど、行動範囲が拡がってきました。Аくんは重ねカップのタワーを見つけると、ずりばいで一直線に向かいます。一番上に乗っているカップに腕をぐいっと伸ばし掴むと、カップが音を立てて倒れます。少し驚いた表情を浮かべましたが、床に広がったカップのひとつを握ると、床に打ちつけたり振ったりカップが当たる感覚や音を感じていました。Bちゃんは棚からタッパーを取り出すと、その中にチェーンや積み木を次々に入れ始めます。入った瞬間の重さを感じながら再び出しては入れることを繰り返していました。
子どもたちは、五感を使ってあそぶ中でさまざまなことを発見し、気づきがあります。その時の子どもたちの感じた気持ちを丁寧に言葉にしてやりとりを重ねながら、一人ひとりの興味や関心の拡がりに繋がる環境作りを大切にしています。


