春になり、暖かくなった園庭に虫が出てき始めました。この日はお部屋で『だんごむしのコロちゃん』(紙芝居)を読み、「ダンゴ虫をさがしにいこう!」とたのしみに園庭へ出かけました。雨上がりの茂みの中、石の下、落ち葉の裏、様々な場所を探します。大人といっしょに見つけたダンゴ虫はお皿に入れ、テーブルに運ぶと、じっくり観察しました。ダンゴ虫がたくさんの足を使って歩く姿、お皿を揺らすとコロンッと丸くなる姿、実際に触りながら子どもたちは興味津々です。
Aちゃんは、「『だんごむしのコロちゃん』葉っぱ食べてたね」と言う大人の言葉に、「ダンゴ虫お腹空いてるかなぁ」と落ち葉を探します。近くに落ちている枯れ葉を拾い、ダンゴ虫の近くにそっと置きました。「おいしいよ」「いっぱいたべてね」と優しく声をかけました。なかなか食べないダンゴ虫、しかし、Aちゃんはそこで諦めずに「おいしくないのかな?」と新しい葉っぱに変えてみていました。この日は葉っぱを食べなかったダンゴ虫でしたが、子どもの“どうして?”から
“考える”“試してみる”体験をあそびの中で大切にしていきたいと思います。

